様々な化合物の女性ホルモン(エストロゲン)活性の比較

種々の化合物の女性ホルモン活性の比較-更年期後の女性の健康の維持にはどのようなものがよいのか

 

 代表的なエストロゲン様化合物について、DNAマイクロアレイ試験の結果(相関係数)を示します。相関係数の高い(1.0に近い)ものほど、ヒトのエストロゲン(エストラジオール; E2)に近い生理活性を持つと言えます。

 一方、大豆イソフラボンと総称される化合物は必ずしもエストロゲンと同等の生理活性とは言えません。大豆イソフラボンを含む既存のサプリメント(大豆イソフラボンサプリ)、およびプエラリア含有サプリメントについて試験を行ったところ、相関係数はいずれも0.8未満で、ヒトのエストロゲンと同等の活性は見られませんでした。
 合成エストロゲンと呼ばれる2つの化合物は、次に述べるように安全性あるいは有効性において問題が指摘されています。
 DES(ジエチルスチルベストロール)は、かつて流産防止剤などに用いられた合成化合物です。胎児期にこの化合物の曝露を受けた女性に(通例稀な)膣腺ガンや子宮形成不全などの女性器障害が発生するとの報告が相次いだために使用中止になりました。
 イプリフラボンは、骨粗しょう症の治療薬として合成されたものです。これは、日本とイタリアでの臨床試験(多施設二重盲検試験)では骨粗しょう症の改善効果が示されたものの、2001年ヨーロッパにて行われた3年間の多施設二重盲検試験では,閉経後女性に対する予防・治療効果はなかったという報告があります(医療情報サービスMinds「骨粗鬆症の予防と治療GL作成委員会 / 編(06年) / ガイドライン」より)。
 (株)インフォジーンズは、このDNAマイクロアレイ試験により、伝統食品からヒトのエストロゲンに良く似た生理活性を示すものを発見しました(植物性エストロゲン)。 

 

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